- 2012.06.15
- 政治・議会
税と社会保障の一体改革 その切り札は私たち
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本日は、野田総理が決めた「税と社会保障の一体改革」案作りの第一次の期限である。
非常に重たい内容であり、結論には大きな責任が生じる。
しかし、避けて通ることはできない日本の根幹課題だ。多くの論点を含む内容だが、そもそも論で我々日本国民は、この課題を考える際に非常に大切な点を共有する。
それは、税制がこれほど苦しくなってしまうほどに、日本は少子高齢化が進んでいるという人口構成の実態だ。
毎年、前年より1~2兆円もの新たな社会保障費が必要となり続ける、日本の人口構成。
これは誰が悪いの? 誰も悪くはない。
子供数が減ったこと、これには色々な要因があるだろうが誰も願ってそうしているものではない。
高齢者の平均寿命が延びること、これも喜ばしいことだ。
このような日本の社会構図で、国家自身を支えるためには、今のままの税や社会保障制度のままでは無理となった。
つまり、日本の社会として、意図して発生しているものではない、今の、そしてこれからの、人口構成において、総ての日本国民が等しく、そして自らの責務として、受けてゆかねばならないもの、・・・・・
更に言えば、自らもそのような人口構成を発生させている原因を作っている一人としての意識を持ちながら、今回のこの課題を考えて行かねばならないということである。
今のように不景気で、生活も苦しく、楽ではない環境で、このように対応をしなければならないことは苦痛である。
しかし、避けては通れない。自らの責任としても。
また、誠に不景気で、今、税金を上げるべきではないとの意見もよく判るし、国債発行で凌ぐべきとの意見も一理ある。
しかし、それでは、時期を先延ばしこそできても、根本解決には残念ながら届かない。
ここは、苦しくても歯を食いしばって頑張るしかない。
自分一人だけ、抜け駆けすることも出来ない。先進国が同じように経験している少子高齢化。
税金を納める人口比率が減少することの影響は甚大だ。私たち、一人一人がこの現状を直視し、立ち向かう気概が何よりも大切なのだ。
今、日本の将来を占うほどの大きな政策が決まろうとしている。